2016年5月12日

火力を出すということ

PSO2における火力について、考えてみました。

最近、web検索でこのブログにたどり着く方がおられる様で、検索ワードを見るのが少し楽しみです。何度も取り上げている通りハイパーサンライトが一番多いのですが、他にも「強いクラス」について調べている最中にここを開く方がいらっしゃいました。

「強いクラス」というものを一意に決めることは出来ません。というか、「強いクラス」という言葉の定義が曖昧なため、そのままでは思考の方向が定まりません。
しかし、PSO2では一般的に強いとされる「行動」があります。それがタイトルである「火力を出す」ことなのですが、それはどういうことなのか考えてみます。各人が自分なりに「強いクラス」を探す手助けになれば幸いです。


なぜ火力を出すことが強いことなのか

これは比較的単純な話です。
PSO2におけるクエストのクリア条件はどうなっているでしょうか。一部を除き、「エネミーを倒すこと」が条件になっていると思います。例えばフリー探索のクエストは最深部のボスエネミーを倒すことがクリア条件ですし、緊急クエストも「レイドボスの討伐」や「エネミーを倒して一定ポイントを稼ぐ」がクリア条件になっていることが多いです。
この条件に当てはまらないクエストは、採掘基地防衛戦や一部のアークスクエスト等が挙げられます。しかしながら採掘基地防衛戦は、その性質上エネミーの処理が最適解となる場合が多く、特殊な場合を除いてエネミーを倒していくことになるでしょう。他のクエストも同様で、ほぼ全てのクエストでクリアのために「エネミーを倒す」ことが必要になります。

エネミーを倒す際、時間をかけるメリットはあまりありません。採掘基地防衛戦では、倒さないことによってメリットが発生する状況がありますが、その様な場合を除き速やかに処理してしまう方が良いです。つまり、「火力はあればあるだけ良い」のです。
更に言えば、「倒さないことによるメリット」が欲しい場合、攻撃の手を休めればいいだけです。この点から、ただ与えるダメージが低いだけの武器には特別なメリットが存在しません。


火力とは

この記事で少し触れていましたが、火力とは「単純に高いダメージを与える」ことではありません(、とさせてください)。
例えば、GuのPAであるサテライトエイムとシフトピリオドを考えてみましょう。自分の周囲に多くのエネミーがいる場合、どちらのPAが素早く処理できるでしょうか。それぞれのエネミーをサテライトエイム1発、シフトピリオド3発で倒せるとしても、エネミーそれぞれに近づいてサテライトエイムを撃つよりはシフトピリオド3発を撃った方が早い状況があるはずです。
つまり、単純にダメージが高いだけで素早く処理を行える訳ではありません。攻撃範囲や射程を加味した上で、最も素早く処理できる方法を選択する必要があり、このことが「火力を出す」ことに繋がります。
また、どんなに最適な方法を選択しても、時間がかかってしまうのであればその人は役に立ちません。スキルや装備等、自分自身のパラメータを適切に整えることで素早い処理を可能にすることが「火力を出す」ことです。

まとめると、スキルや装備を調整し、適切な方法でエネミーを素早く処理することが「火力を出す」ことだと言えます。


補助による火力

ではダメージを与えない行動では火力を出せないのでしょうか。
答えはNOで、直接ダメージを与えなくても火力を出す行動は沢山あります。味方の攻撃力を上げるシフタが分かりやすい例ですが、ムーンアトマイザーを投げることやメギバースを撒くことも火力の向上につながります。
ムーンアトマイザーを例にすると、「11人で攻撃するよりも12人で攻撃する方がより早くエネミーを処理できる場合がある」ことが理由に挙げられます。ムーンアトマイザーを投げている時はその人が攻撃に不参加となってしまいますから、状況に大きく左右されます。しかし大抵の場合、戦闘不能の人はなるべく早く復活させた方が火力上昇につながる場合が多いです。
逆に言えば、戦闘不能になるということが全体の火力を大きく低下させる原因であるため、メギバースやレスタでの回復支援が火力向上に繋がります。(言うまでもないことですが、だからと言って他人に自分のHP管理を任せてはいけません。戦闘不能になったのは(特殊な場合を除き)被弾してしまったその人自身の責任です。)
またゾンディールによる集敵も、エネミーを素早く処理することに貢献するのであれば火力を出す手段と言えます。逆にエネミーを分散させてしまったり、集敵を原因として味方が戦闘不能になったりした場合は、火力を下げる原因になってしまいます。


適切な行動を取るためには

人間である以上、一瞬の処理能力には限界があります。長考の末最適解を見つけたとしても、その間に状況は変わってしまいます。その為、「汎用的に火力を出す」行動が好まれる事がありますが、往々にしてそればかりに頼っている人は嫌われます。何故かというと、最善の行動を選ぶための訓練を怠っている、つまり怠けているように見えるからです。

適切な行動を選べるようになるためには、そのクラスや武器、クエストをよく知り、慣れる必要があります。それらを(比較的)正しい観点で知るために、ネットでの情報収集は大切です。wikiやブログ、twitter等で得られる情報は、自分の持っている視点とは別の視点を教えてくれます。慣れるためには実践が一番ですが、見取り稽古という言葉があるように、火力を出しているプレイヤーの動きを見てみることも良い経験になります。動画サイトやフレンドさん、果てはマルチエリアで一緒になったプレイヤーの動きをよく観察することで、上達の一助となるはずです。

ただ漫然とクエストを進めるのではなく、様々に思考しながらプレイすることで「火力を出す」ことが出来るようになると思います。



前段に検索ワードについて書いてありますが、それとは別に書きたいと考えていた記事でした。

必要とされる火力の基準は、クエストや個人の感覚によってそれぞれです。例えばマガツ戦の様に、各人が与えるべきダメージが分かりやすいクエストがある一方で、防衛戦の様に単純にダメージでは測れないクエストも存在します。
そのあたりも含め、自分が出せる火力が自分の、あるいは他者の考える基準に届いているのか、よく考えてクエストに臨みたいです。

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